古都大津歴史街道探訪報告

シニアサロン大津~おやじのたまり場~

2017年12月09日 20:58

古都大津歴史街道探訪
今年度最後の「天智天皇ゆかりの近江大津宮跡を訪ね、渡来人の郷を巡る」は11月26日JR大津京駅に集合、好天に恵まれ41名の参加者とともに午前10時に出発する。最初に近江大津宮跡で、内裏南門、回廊、塀、正殿跡を見学しながら、1350年前に天智天皇が飛鳥から遷都した宮を偲ぶ。
 続いて皇子山古墳に登り、墳丘の東側に葺石をふき湖を意識した築造になっている古墳から、琵琶湖の眺望を楽しみ近江神宮に向かい昼食にする。
 午後は近江神宮の境内を巡り漏刻をはじめ3種類の古代の時計と、天智天皇の「むべなるかな」で有名な拝殿の脇に植えられているむべの木を見学する。
 南滋賀町廃寺跡に向かい、この地を支配していた豪族の氏寺と考えられる塔、小金堂、金堂、講堂、僧坊を配した伽藍配置を確認する。次に百穴古墳群で渡来人のお墓で、遺体を納めた「玄室」と外を結ぶ通路「羨道」に分かれているいくつかの横穴式古墳を見学する。
 平安時代から多くの人々が利用していた山中越えの道に入り、人々の道中の安全を祈ったとされる,高さ3、5m幅2,7mの花崗岩に彫りだされた志賀の大仏で小休止にする。そして山道を進み現在でもきれいに残されている礎石の並ぶ崇福寺跡で当時の寺院を想像する。特に昭和の初めに塔跡から発掘された舎利容器(国宝)と荘厳具の写真を見て参加者の皆さんは感動された。
 最後に、熊ケ谷古墳群にある直径約20mの横穴式古墳に入る体験をして高砂町古墳公園で解散する。


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